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マナーズの理念

「あなた方が、これらの私の兄弟達、それも最も小さいものたちの一人にした事はわたしにしたのです。」(聖書)

最も小さいものとは・・

家庭や社会で顧みられない人、虐げられている人、貧しい人、心の病のある人、障害のある人、問題を抱えている人・・

マナーズは、これらの人たちの港となります。

壊れた船(人々)を港に迎え入れ、その船を修理し、新しい油で満たして新しい人生の旅に送り出します。<愛し続ける事><決して諦めないこと>をポリシーとして精一杯仕えて行きます。



NPO法人マナーズの歩み

いまから約20年前、クリスチャンであるわたしと主人が、プロテスタント教会のYouth(若者)担当をしていた頃のことです。あるとき、1本の電話が入りました。「水戸でマネキンごと洋服を盗んで捕まった少年たちがいる。彼らを教会に連れて行くから、更生させてくれないか」という依頼でした。彼らに会ってみると、H君は母子家庭で父親の違う兄弟が8人いて、母親は疲れ果てていました。もうひとりのY君は父子家庭で、後でわかったことですが身体や頭に虐待された傷跡が無数にあり、父親に怯えながら悪い仲間とつるんで生活していました。

わたしたちは毎週彼らと食事をしながら、ひたすら話を聞きました。親しくなると彼らは実に素直で、笑顔を見せてくれることが多くなりました。その後、H君は母親や兄弟を、Y君は友達を教会に連れてくるようになり、あれよあれよという間にその数は数十人に膨れ上がりました。教会が、世間から不良と呼ばれる若者でいっぱいになったのです。みんな心が飢え渇いていて、本物の愛を求めていました。

一緒に過ごすうちに、万引きを繰り返していた子が盗みをやめ、平気で売春していた子が自分を大事にするようになりました。彼らは、ありのままの自分を受け入れてくれる存在を求めていたのだと思います。悪いことをしているという自覚がありながらもやめられなかったのは、そんな自分でも認めてくれて、赦してくれて、愛してくれる大人に出会いたかったからではないでしょうか。わたしたちは彼らを支えるためにNPO法人マナーズを設立し、彼らが社会で真っ当に生きていく手段をつくるために、廃品回収を行う会社を立ち上げました。

次第に、親との関係が悪く衝突を繰り返している子、親の離婚などにより行き場を失った子を家に招き入れ一緒に暮らすようになりました。それを知った方から「自立援助ホームとして認可されれば行政からの支援が受けられる」と教えられ、2013年に自立援助ホーム「ハレルヤ・ファミリー」として登録しました。それまで主人と二人三脚でやってきましたが、新しい職員が仲間として加わってくれて、児童相談所を通して次々とこどもたちがやってくるようになりました。

活動に取り組むなかで、痛感したことがあります。それは、こどもたちの親御さんは、周囲から気づかれにくい障害を持っていたり、希死念慮を抱えていたり、経済的に困窮していたりと、こどもたちと同じくらい困難な状況に直面していること。ホームに入居した子が自分の親に「お母さんもホームに遊びに来なよ、ここの人たちは信頼できるし、親身になって話を聞いてくれるから」と勧めることもありました。ただ、自立援助ホームは青少年のための施設なので、できることは限られています。そこでわたしたちは2016年にこども食堂を始めました。親子関係が深刻にこじれる前に、こどもの心が傷つき不信感でいっぱいになる前に、助けを必要としている家庭とつながれたらと考えたのです。こども食堂の運営を通して、さまざまな縁が生まれるようになりました。

  2017年6月、前理事長である主人が天に召されました。彼が大事にしていたのは、「愛し続けること」「決してあきらめないこと」。私が理事長を引き継いでからも、このポリシーは変わることはありません。

  この10年で、20数名の卒業生が新しい人生の航海を始めています。ホームにいるうちに明確な目標を見つけて必要な資格を取得し現在は東京でシステムエンジニアをやっている青年、自分と同じような境遇のこどもたちの居場所をつくりたいと福祉系の大学に入学した青年がいます。一方で、仕事が続かず何年経っても引きこもっている青年や、離婚して全てを失いやっとこれから自活しようとしている青年もいます。この青年は離婚後にホストの仕事を辞め、現在はラーメン屋で働きながら借金を返しつつ生活を立て直しています。先日、ホームにヒョイとやってきて仕事の愚痴をこぼし、スッキリして帰っていきました。

  2024年5月、念願だった女子ホーム「グレイス・ファミリー」を新たに開所しました。すでに4名のこどもたちが来て、新しい歩みを始めています。人手にも資金にも余裕はなく必死で毎日を乗り切っていますが、自分たちがするべきことをしているというたしかな実感があります。

  わたしたちはこの働きに誇りを持っています。使命感を持って立っている職員一人ひとりはこどもたちによって研がれ、さらに磨かれています。この先の10年、神様がどんな素晴らしいことをわたしたちに与えてくださるか楽しみにしています。

NPO法人マナーズ理事長
宅間 佳代子

理事長の写真

法人概要

設立認証年月日 2009年9月3日
名称 特定非営利活動法人 マナーズ
代表者名 宅間 佳代子
主たる事務所の所在地 〒305-0065 茨城県つくば市南中妻377番地46
電話番号 029-838-5366(Tel/Fax)
Email hallelujahhome@icloud.com
事業内容 ・自立援助ホーム「ハレルヤ・ファミリー」
・自立援助ホーム「グレイス・ファミリー」 
・つくば「こどもの家」食堂